「カメが最近、目を閉じたまま動かない…」
「水面でプカプカ浮いていて、潜れないみたい」

言葉を話さないカメにとって、行動の変化は唯一の「助けて!」のサインです。

カメの病気は進行が遅いため、飼い主さんが気づいた時にはすでに重症化しているケースが少なくありません。しかし、早期に発見できれば、環境改善だけで治ることもあります。

今回は、症状からわかるカメの代表的な病気と、自宅での対処法、動物病院へ行くべき緊急サインについて解説します。

🌡️

【症状別】カメの病気チェックリスト

どこに異変があるかを確認し、可能性のある病気を特定しましょう。

症状 考えられる病気 緊急度
目が腫れている
目が開かない
ビタミンA欠乏症
(ハーダー氏腺炎)
★★☆ 注意
餌を食べられなくなり衰弱する。
口をパクパクする
鼻水・くしゃみ
肺炎(風邪) ★★★ 危険
命に関わる。すぐに保温が必要。
甲羅が柔らかい
変形している
代謝性骨疾患
(クル病)
★★☆ 注意
日光不足・カルシウム不足。
うまく潜れない
傾いて泳ぐ
肺炎・ガス溜まり ★★★ 危険
肺に炎症が起きている可能性大。

1. 目が開かない・腫れる「ビタミンA欠乏症」

特に子ガメや、偏食気味のカメに多い病気です。まぶたが白く腫れ上がり、目が開かなくなるため、餌を見つけられずに餓死してしまうリスクがあります。

原因と対策

  • 原因:乾燥エビ(刺身)ばかり食べていて、栄養バランスが偏っている。
  • 自宅ケア
    • ビタミン添加:市販のカメ用ビタミン剤(液体)を水槽に入れたり、餌に染み込ませて与える。
    • レバーを与える:鶏レバーはビタミンAの塊です。細かく切って少量与えてみましょう。

2. 命に関わる「肺炎(風邪)」

カメの病気で最も死亡率が高いのが肺炎です。「たかが風邪」と侮ってはいけません。変温動物のカメにとって、呼吸器の疾患は致命傷になります。

危険なサイン

  • 水面でプカプカ浮いたまま潜れない(肺に空気が溜まっている)
  • 陸場で口を大きく開けて「ヒューヒュー」と音をさせる
  • 鼻提灯(鼻水)が出ている

対策:とにかく温める!

原因の多くは「水温・気温の低さ」です。すぐにヒーターの設定温度を28℃〜30℃まで上げ、部屋の空気も暖房で温めてください。初期であれば保温だけで治ることもありますが、改善しない場合は抗生剤の投与(病院)が必要です。

3. 甲羅がペコペコ「代謝性骨疾患(クル病)」

甲羅がゴムのように柔らかくなったり、手足が曲がってしまう病気です。一度変形した骨格は、元に戻らないことが多いため予防が全てです。

☀️ 日光浴不足

紫外線を浴びないとカルシウムを吸収できません。ガラス越しの光では効果がないため、専用の紫外線ライト(UVB)が必要です。

🥛 カルシウム不足

餌にカルシウムパウダーをまぶしたり、水槽に「カメの塩(ミネラル)」を入れることで補給します。

動物病院へ行くタイミングは?

「様子を見よう」と思っているうちに手遅れになるのがカメの病気です。以下の症状がある場合は、迷わず専門医(爬虫類が診れる病院)を受診してください。

  • 🚨 1週間以上、餌を全く食べない
  • 🚨 口から泡を吹いている・呼吸音がする
  • 🚨 甲羅や皮膚が赤くただれている
  • 🚨 お尻から赤いものが出ている(脱腸・総排泄孔脱)

🏥 治療費は意外と高額です

カメの肺炎治療には、通院やネブライザー(吸入)で数万円かかることも珍しくありません。「手術で10万円」というケースもあります。

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まとめ:早期発見のカギは「毎日の観察」

カメは我慢強い生き物です。症状が出た時には、限界まで我慢していた証拠です。

「今日は餌の食いつきがいいかな?」「目はパッチリ開いているかな?」と、毎日の餌やりの数分間だけでも、じっくり観察してあげてください。それが一番の長生きの秘訣です。

ABOUT ME
メガネ犬編集長
ペット関連仕事についていた経験から編集長に就任。犬も猫も小動物も爬虫類も大好きです。 現在妻、息子、犬1、猫4、メダカ5匹と暮らしています。 目下の悩みは老猫の病気のケアです。