カメの病気・症状一覧!目が開かない・肺炎・軟羅(クル病)のサインと治療法
「カメが最近、目を閉じたまま動かない…」
「水面でプカプカ浮いていて、潜れないみたい」
言葉を話さないカメにとって、行動の変化は唯一の「助けて!」のサインです。
カメの病気は進行が遅いため、飼い主さんが気づいた時にはすでに重症化しているケースが少なくありません。しかし、早期に発見できれば、環境改善だけで治ることもあります。
今回は、症状からわかるカメの代表的な病気と、自宅での対処法、動物病院へ行くべき緊急サインについて解説します。
病気の9割は「寒さ」が原因?
Contents
【症状別】カメの病気チェックリスト
どこに異変があるかを確認し、可能性のある病気を特定しましょう。
| 症状 | 考えられる病気 | 緊急度 |
|---|---|---|
| 目が腫れている 目が開かない |
ビタミンA欠乏症 (ハーダー氏腺炎) |
★★☆ 注意 餌を食べられなくなり衰弱する。 |
| 口をパクパクする 鼻水・くしゃみ |
肺炎(風邪) | ★★★ 危険 命に関わる。すぐに保温が必要。 |
| 甲羅が柔らかい 変形している |
代謝性骨疾患 (クル病) |
★★☆ 注意 日光不足・カルシウム不足。 |
| うまく潜れない 傾いて泳ぐ |
肺炎・ガス溜まり | ★★★ 危険 肺に炎症が起きている可能性大。 |
1. 目が開かない・腫れる「ビタミンA欠乏症」
特に子ガメや、偏食気味のカメに多い病気です。まぶたが白く腫れ上がり、目が開かなくなるため、餌を見つけられずに餓死してしまうリスクがあります。
原因と対策
- 原因:乾燥エビ(刺身)ばかり食べていて、栄養バランスが偏っている。
- 自宅ケア:
- ビタミン添加:市販のカメ用ビタミン剤(液体)を水槽に入れたり、餌に染み込ませて与える。
- レバーを与える:鶏レバーはビタミンAの塊です。細かく切って少量与えてみましょう。
2. 命に関わる「肺炎(風邪)」
カメの病気で最も死亡率が高いのが肺炎です。「たかが風邪」と侮ってはいけません。変温動物のカメにとって、呼吸器の疾患は致命傷になります。
危険なサイン
- 水面でプカプカ浮いたまま潜れない(肺に空気が溜まっている)
- 陸場で口を大きく開けて「ヒューヒュー」と音をさせる
- 鼻提灯(鼻水)が出ている
対策:とにかく温める!
原因の多くは「水温・気温の低さ」です。すぐにヒーターの設定温度を28℃〜30℃まで上げ、部屋の空気も暖房で温めてください。初期であれば保温だけで治ることもありますが、改善しない場合は抗生剤の投与(病院)が必要です。
3. 甲羅がペコペコ「代謝性骨疾患(クル病)」
甲羅がゴムのように柔らかくなったり、手足が曲がってしまう病気です。一度変形した骨格は、元に戻らないことが多いため予防が全てです。
紫外線を浴びないとカルシウムを吸収できません。ガラス越しの光では効果がないため、専用の紫外線ライト(UVB)が必要です。
餌にカルシウムパウダーをまぶしたり、水槽に「カメの塩(ミネラル)」を入れることで補給します。
動物病院へ行くタイミングは?
「様子を見よう」と思っているうちに手遅れになるのがカメの病気です。以下の症状がある場合は、迷わず専門医(爬虫類が診れる病院)を受診してください。
- 🚨 1週間以上、餌を全く食べない
- 🚨 口から泡を吹いている・呼吸音がする
- 🚨 甲羅や皮膚が赤くただれている
- 🚨 お尻から赤いものが出ている(脱腸・総排泄孔脱)
まとめ:早期発見のカギは「毎日の観察」
カメは我慢強い生き物です。症状が出た時には、限界まで我慢していた証拠です。
「今日は餌の食いつきがいいかな?」「目はパッチリ開いているかな?」と、毎日の餌やりの数分間だけでも、じっくり観察してあげてください。それが一番の長生きの秘訣です。

