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猫の腎臓病(腎不全)はペット保険で補償される?長期治療の不安を解消する保険選び

猫の飼い主にとって、慢性腎不全は最も避けたい病気の一つです。完治が難しく、長期にわたる通院治療が必要となるため、医療費の負担が非常に大きくなります。

この記事では、腎臓病の治療費の不安を解消するために、ペット保険がどのように役立つのか、そして長期通院に強い保険をどう選ぶべきかを解説します。

1. 腎臓病(腎不全)とペット保険の基本的な関係

補償対象となるのは「加入後の発症」のみ

猫の腎臓病は、ほとんどのペット保険で補償対象となる病気です。ただし、以下の大原則を必ず覚えておいてください。

状況 補償の可否
保険加入前に発症・診断されている 補償対象外(既往歴として不担保となる)
保険加入後に発症・診断された 補償対象となる(契約内容に基づく)

腎臓病は早期発見が難しいため、健康なうちに加入しておくことが最大の防御策となります。

⚠️ 既往歴がある場合の注意点

もし愛猫が既に腎臓病や腎機能の低下を指摘されている場合、新規の保険加入は非常に困難になります。多くの保険会社が腎疾患を引受不可とする病名に挙げています。

2. 腎臓病の治療は「通院」が中心!保険選びの最重要ポイント

腎臓病の治療は、点滴や投薬、定期的な血液検査など、長期にわたる通院が中心になります。入院や手術よりも、通院回数生涯の継続性が保険選びの鍵となります。

① 通院補償の回数・日額制限がないか

治療は生涯続きます。そのため、「通院は年間20回まで」「1日あたりの上限は1万円まで」といった制限があるプランは、腎臓病の治療には不向きです。

選ぶべきプラン 理由
通院回数・1日あたりの限度額なし 年間補償額の範囲内であれば、週に何度も通院したり、高額な検査をしても安心。
通院がフルカバー 治療のほとんどが通院となるため、通院・入院・手術すべてをカバーするプランが基本。

② 「終身継続」の安定性

腎臓病は、猫が生きている限り治療が必要です。高齢になったり、腎臓病が悪化したりしたことを理由に更新を拒否されるリスクがないかを確認しましょう。

特に、**「病気を理由に更新を断らない」**と明言している会社を選ぶと安心です。(例:PS保険)

3. 【比較】猫の長期通院に強いおすすめ保険3選

長期にわたる通院治療に特に強く、腎臓病のリスクに備えやすい保険会社を、通院制限の緩さを基準に比較しました。

保険会社名 通院補償制限(年間補償額内) 特徴
リトルファミリー 1日・回数制限なし 補償額が年間120万円と高め。長期通院による負担増を気にせず治療に専念できます。
FPC 1日・回数制限なし 0歳猫の保険料が比較的安価で、年間補償額も150万円と高水準のコストパフォーマンス。
PS保険 通院は年間20日まで (プラン70の場合) 回数制限はあるものの、病気を理由に更新を断らないため、終身継続への安心感が高い。

(注) 腎臓病治療では年間20回以上の通院が必要になるケースもあるため、保険料と相談しつつ、制限の緩いプランを検討しましょう。

4. まとめ:賢く保険を選ぶための最終確認

腎臓病は、費用が高額になること以上に、**「愛猫の命とQOL(生活の質)」**に関わる重大な病気です。

保険選びの最終確認として、以下のリンクも併せてご参照ください。

  • 腎臓病の治療費相場を詳しく知りたい方へ:【こちらの記事】で腎不全の症状や具体的な治療費のシミュレーションを解説しています。
  • 保険料の安さや利便性も比較したい方へ: → 最終的な保険料の安さや窓口精算の有無は、**【総合ランキング記事】**で比較するのがおすすめです。

↓ 愛猫の健康な状態が続くうちに、最適な保険を検討しましょう。


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よくある質問

Q. 猫の腎臓病はペット保険で補償されますか?

A. 保険加入後に発症した病気であれば、ほとんどのペット保険で補償対象となります。ただし、保険加入前にすでに診断されている場合は、原則として補償対象外(不担保)となります。

Q. 腎臓病の治療で保険を使う際の注意点は?

A. 腎臓病は治療が長期の通院になるため、「通院補償の回数制限」がないかを確認することが最も重要です。また、病気を理由に更新を拒否されない「終身継続」可能な保険を選びましょう。

Q. 腎不全の治療費はどれくらいかかりますか?

A. 腎不全は完治が難しく、生涯にわたる投薬や点滴が必要となるため、年間の治療費が数十万円になることもあります。保険は、この長期的な医療費負担を軽減するために有効です。

ABOUT ME
メガネ犬編集長
ペット関連仕事についていた経験から編集長に就任。犬も猫も小動物も爬虫類も大好きです。 現在妻、息子、犬1、猫4、メダカ5匹と暮らしています。 目下の悩みは老猫の病気のケアです。