ペット保険

高齢犬(7歳以上)のペット保険は必要?加入できる保険と後悔しないための選び方

犬の老化

ペットが高齢になってから「保険に入っておけばよかった」と後悔する飼い主は少なくありません。この記事では、新規加入が難しくなるシニア期(7歳以上)でも加入できる保険の選択肢と、加入後に絶対に後悔しないための3つのポイントを解説します。

1. 7歳からの医療費リスク:保険が本当に必要になる時期

犬は7歳を超えると、人間の年齢でいうと40代後半から50代に入ります。この時期から、高額な治療費が必要になる病気のリスクが飛躍的に高まります。

シニア犬に多い高額治療の例 治療費の傾向
癌(腫瘍) 手術、抗がん剤治療などで数十万円〜100万円以上。
心臓病(僧帽弁閉鎖不全症など) 生涯にわたる投薬、定期的な検査で年間数万円〜数十万円。
腎臓病・糖尿病 治療が長期化・複雑化し、入院や高度医療が必要になることが多い。
骨折・椎間板ヘルニア 手術費用が高額(30万円〜50万円)になる傾向。

高齢期には、治療が長期化・複雑化するため、年間の医療費が数十万円に及ぶことも珍しくありません。

2. 諦めないで!高齢犬の新規加入が可能な主要保険会社

多くの保険会社は、新規加入の上限年齢を設けていますが、シニア犬の受け入れに積極的な会社も存在します。ここでは、特に上限年齢の高い保険会社の例を紹介します。

保険会社名 新規加入上限年齢 特徴と加入時の注意点
アニコム損保 制限なし シニア犬専用の「しにあ」プランなどを用意。ただし、既存の持病は補償対象外
FPC 12歳11ヶ月 高齢になっても保険料の上昇が比較的緩やか。終身継続を前提としたプランが多い。
PS保険 10歳11ヶ月 終身継続を病気理由で断らないことを明言しているため、契約後の安心感が特に高い。

(注)上記の新規加入上限年齢は一般的な情報であり、保険商品や時期により異なる場合があります。

3. 高齢犬の保険選びで「絶対に後悔しない」ための3つのポイント

【最重要】「終身更新」が可能かを確認する

高齢で加入できても、その後の更新上限が13歳や14歳に設定されていると意味がありません。 愛犬が16歳、17歳になったときも契約を続けられるよう、必ず**「終身更新」が可能か**、または「病気を理由に更新を拒否しない」と明言している会社を選んでください。

保険料の「上昇率」をチェックする

高齢になると保険料は毎年上がります。加入時の料金が安くても、12歳、15歳時点での保険料の目安をシミュレーションし、無理なく支払い続けられるかを比較しましょう。 特に10歳以降の保険料上昇カーブが緩やかな会社を選ぶのが賢明です。

「待機期間」と「既往歴」を正確に把握する

 

  1. 待機期間: 新規加入後、補償開始まで1ヶ月~3ヶ月の**「待機期間」**があります。この期間に発症した病気は補償対象外です。
  2. 既往歴: 加入前に獣医師に診断されている病気や持病は、原則として補償対象外です。告知は正直に行い、保険会社からの**「不担保特約(特定の病気を補償対象外とする条件)」**の内容を必ず確認しましょう。

4. 高齢犬の保険に関するQ&A(FAQ)

Q. 過去に治療歴がある場合、保険に加入できますか?

A. 告知が必要です。治療歴がある場合、審査の結果「加入不可」となることもありますが、「特定の病気を補償対象外とする不担保特約付きで加入できるケースも多いです。加入を希望する会社に相談してみましょう。

Q. 終身保険とありますが、保険料はずっと同じですか?

A. いいえ。ペット保険は1年更新の掛け捨て型であり、「終身」とは更新可能な年齢に制限がないという意味です。保険料は、年齢が上がるごとにリスクが増すため、毎年見直され上昇するのが一般的です。

Q. 費用を抑えるために「手術特化型」のプランは有効ですか?

A. シニア期は手術が必要な病気のリスクが高い(癌、ヘルニアなど)ため、手術特化型は非常に有効な選択肢です。ただし、腎臓病や心臓病などの慢性疾患は長期の通院・投薬が中心となるため、通院補償がないと費用負担が大きいことは理解しておきましょう。

最終的なご提案

この記事の情報を活用し、愛犬が安心できるシニア期を迎えられるよう、最適な保険を選びましょう。

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ABOUT ME
ikaneko
損害保険会社等の仕事を経て、動物好きだったことから、ペット保険会社に入社。営業や内勤保険業務、マーケティングなどを経験。 退職後はまた金融・保険関連業務に従事。プライベートでも犬、猫、昆虫など幅広く飼育経験があり、どうぶつ全般を好む。