チワワは愛らしい見た目と人懐っこさで人気の犬種ですが、その小ささゆえに骨・関節疾患先天性リスクを抱えます。「うちは元気だから大丈夫」と思っていても、ひとたび病気やケガで専門的な治療が必要になると、診療費は一気に高額になりがちです。

本記事では、チワワが特にかかりやすい病気のリスクと手術費用の目安、そして本当に役立つ保険の選び方おすすめプランを解説します。


1. チワワが特にかかりやすい病気と高額治療費の事例

チワワが特に注意すべき三大リスクと、その治療費の目安を把握しておきましょう。

リスク① 膝蓋骨脱臼(パテラ):手術費用が高額に

小型犬で頻度の高い整形外科疾患。膝のお皿(膝蓋骨)が正常位置から外れる病気で、重症度は一般に4段階で評価されます。軽度は保存療法、重度は外科手術が選択されます。

項目 概要 費用目安(保険なし)
治療 軽度は内科・理学療法中心/重度は外科手術+入院+リハビリ 片足 20〜40万円(両足の場合はさらに高額)

※術後は再発・反対側の発症リスクや、通院リハビリが長期化するケースも多いため、通院・入院・手術をバランスよく補償する保険が有効です。

リスク② 水頭症:先天性疾患と告知の重要性

脳内に脳脊髄液が過剰に貯留する疾患で、先天性として扱われるケースも。発作・旋回・視覚や学習の異常などが見られ、MRI検査や投薬、外科的処置が必要になることがあります。

注意:多くの保険で加入前の異常・発症は免責です。子犬期に兆候や診断がある場合、当該疾患は補償外となる可能性が高いため、告知を正確に行いましょう。

リスク③ 気管虚脱(呼吸器疾患)

小型犬に多く、気管が潰れて呼吸が苦しくなる病気。重症では外科的治療(ステント等)を要し、10〜30万円超の費用がかかる例も。慢性的な咳や通院が続くことがあるため、通院補償の回数・日数が重要です。


2. チワワのペット保険選びで失敗しない3つのポイント

ポイント①:手術補償の「年間限度額」を重視

パテラ手術は高額になりがち。年間の手術上限が十分高い、または1回あたりの手術限度額が高いプランを選びましょう。自己負担を抑えるには70%補償以上が現実的です。

ポイント②:通院補償の「日数・回数制限」を確認

術前後の投薬・物理療法、皮膚炎など、チワワは通院が増えやすい犬種。年間通院回数の上限1日あたりの限度額を必ず比較し、可能なら回数制限が緩い(または無し)プランを選びましょう。

ポイント③:終身継続とシニア期の保険料カーブ

チワワは寿命が長く、年齢とともに心臓病など他疾患のリスクも上昇。終身継続可能か、高齢期(8歳以降)の保険料が急騰しないかを試算しておくと安心です。


3. チワワにおすすめのペット保険ランキング(改訂版)

チワワ特有のリスクに対応しやすい、通院と手術の実用性を重視して選定。

順位 保険会社(商品名) おすすめ理由(要点)
1位 アニコム損保(どうぶつ健保ふぁみりぃ) 対応病院で窓口精算が可能。通院・入院・手術をバランスよく補償。
緊急時の立替負担を抑えられ、通院治療にも強い。
2位 アイペット損保(うちの子) 年間上限型で柔軟に使える。窓口精算対応(対応病院)。
パテラなど高額手術に備えやすく、通院回数の制限が原則なし
3位 SBIペット少額短期保険(プリズムコール) SBIグループの少短会社。年間最大補償額が高く、シンプルな補償構成で分かりやすい。
費用対効果を重視する方におすすめ。
4位 リトルファミリー少額短期保険(わんちゃんねこちゃん保険) 年間上限型で長期通院にも配慮
慢性疾患の継続治療を見据えた特約(診療継続サポート等)も注目。

チワワ向けのおすすめプラン比較(70%補償・目安)

項目 アニコム損保(70%) アイペット損保(70%) SBIペット少短(70%) リトルファミリー少短(70%)
窓口精算 あり(対応病院) あり(対応病院) なし(後日請求) なし(後日請求)
手術の補償 日額+回数上限 年間上限額(回数制限なし) 年間上限額(手厚い) 年間上限額
通院の回数制限 日数上限あり 回数制限なし プランにより制限あり プランにより制限あり
長期治療への備え 付帯サービス充実 年間上限内で柔軟 年間上限高めで慢性疾患にも対応 診療継続特約あり
保険料(0歳・月額目安) 約3,000〜4,500円 約3,500〜4,800円 約3,000〜4,500円 約3,000〜4,500円

※保険料・補償は年齢/地域/プランで変動。最新条件は各社公式見積でご確認ください。
※窓口精算は「対応病院」でのみ利用可。待機期間・免責事項・先天性疾患の扱いは各社で異なります。


4. チワワの保険に関するQ&A

Q1. 子犬がすでにパテラと診断されています。加入できますか?

原則むずかしいです。加入前に診断済みの病気は既往症として補償外、または引受不可となるのが一般的。保険は健康なうちに早めに加入しましょう。

Q2. 水頭症など先天性疾患は補償されますか?

商品により扱いが異なります。加入時点で発症・診断がなければ補償対象となる会社もありますが、加入前の異常は免責が基本。告知内容を正確に申告してください。

Q3. 通院補償は本当に必要?

チワワはパテラ・呼吸器・皮膚などで通院頻度が高くなりがち。通院補償があると自己負担を平準化できます。年間回数や日額上限も要チェック。

Q4. 途中で他社へ乗り換えるメリットは?

加入後の病歴は新しい保険で不担保になる可能性が高いです。既往が増えるほど乗り換えメリットは小さく、同一会社での継続が有利な場面が多いです。