年間費用と補償のバランスをどう見る?
ペット保険を選ぶ上で、多くの飼い主が重視するのが「保険料」です。特に多頭飼いの方や、毎月の出費を抑えたい方にとって、少しでも安い保険を選びたい気持ちは自然なことです。
ただし「安さ」だけに注目すると、いざという時に補償が足りない、手続きが不便、といった落とし穴があります。
この記事では、保険料が安いことで知られる主要3社を取り上げ、年間費用と補償のバランスを比較します。安さの裏にある注意点も押さえて、後悔しない選び方を解説します。
Contents
1. 保険料の安さで選ばれる3社
保険会社名 | 補償割合 | 補償方式・特徴 | 安さの理由 |
---|---|---|---|
FPC | 50% / 70% | 年間最大補償額は70%プランで最大85万円程度。通院・入院・手術をフルカバー。 | 窓口精算を行わず、請求は後日申請に一本化。事務コストを抑えることで保険料を低く設定。 |
PS保険 | 50% / 70% | 通院は年間20日まで制限あり。病気を理由とした更新拒否がない「終身継続型」。 | 広告費やサービスを絞り、保険料を低水準に。スマホ完結の請求システムで効率化。 |
リトルファミリー少短 | 50% / 70% | 年間限度額まで通算利用可能。日額制限なしで慢性疾患の長期通院に強い。 | 窓口精算を持たず、シンプルな設計で低価格を実現。 |
2. 年齢別・犬種別の保険料傾向(モデルケース)
実際の保険料はペットの犬種・年齢・地域で変わります。ここでは一般的な傾向を整理します。
年齢/犬種 | FPC(70%プラン) | PS保険(70%プラン) | リトルファミリー(70%プラン) | 傾向 |
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0歳 小型犬 | 安め(例:約3.5万円/年) | やや高め(例:約4万円/年) | 最安になりやすい(例:約3.2万円/年) | リトルファミリー |
5歳 小型犬 | 安め(例:約4.5万円/年) | 中程度 | 比較的安め | FPC優位 |
5歳 大型犬 | 最安傾向 | 安め | 中程度 | FPC |
0歳 猫 | 安め | 中程度 | 安め | FPC/リトルファミリー |
※あくまで一例。必ず見積もりで確認してください。
3. 「安さ」の裏側で注意すべき3つのポイント
① 通院補償の制限
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FPC・リトルファミリー → 通院回数に制限なし。慢性疾患で通院が長引く場合も安心。
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PS保険 → 年間20日までの制限あり。多頻度の通院では足りなくなる可能性あり。
② 窓口精算の有無
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3社とも窓口精算に非対応。治療費は一旦全額立て替え、後日請求。
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高額治療の場合、立て替え負担が重くなる点に注意。
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PS保険はスマホ完結の請求が可能で、利便性は比較的高い。
③ 終身継続の安心度
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高齢期に更新を断られると意味がない。
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PS保険は「病気を理由に更新拒否しない」と明言しており、継続性に安心感がある。
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FPC・リトルファミリーも基本は継続可能だが、告知内容や約款で条件確認が必要。
4. まとめ:安さと安心感をどう両立するか?
タイプ | 最適な保険会社 | 理由 |
---|---|---|
とにかく初年度の安さ重視 | リトルファミリー/FPC | 若齢期に最安値になるケースが多く、通院回数制限もない。 |
長期安定・終身継続重視 | PS保険 | 病気で更新拒否がなく、シニア期も安心して持続できる。 |
年間の高額治療に備える | FPC | 保険料が安価ながら、年間補償額が比較的高い。 |
5. 最後に
「保険料が安い」ことは大きな魅力ですが、
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通院制限
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窓口精算の有無
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終身継続性
といった条件を見落とすと、後悔する可能性があります。
👉 最終的には、ペットの犬種・年齢で実際に見積もりを取り、補償内容と費用のバランスを確認することが何より大切です。
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FAQ:保険料が安いペット保険についてのよくある質問
Q1. 保険料が一番安いのはどの会社ですか?
A. 一律に「この会社が最安」とは言えません。0歳の小型犬や猫ではリトルファミリー少短が安くなることが多いですが、5歳以降や大型犬ではFPCが有利になる傾向があります。必ず犬種・年齢別に見積もりを取りましょう。
Q2. 安い保険は補償が弱いのでは?
A. 保険料が安い理由は「窓口精算がない」「シンプルな補償設計」といったコスト削減によるものです。補償範囲自体は通院・入院・手術をカバーしますが、通院日数制限(PS保険)など細かな違いがあります。
Q3. 窓口精算ができないとどうなりますか?
A. 治療費は一旦全額立て替え、後日請求する必要があります。高額治療では立て替え負担が大きくなるため、家計の余裕やクレジットカード利用可否を考慮して選びましょう。
Q4. 慢性疾患でも使えますか?
A. はい。FPCやリトルファミリー少短は通院回数制限がないため、腎臓病などの長期通院にも対応しやすいです。PS保険は年間20日までの制限があるため、慢性疾患の場合は注意が必要です。
Q5. 高齢になっても継続できますか?
A. 各社とも継続は可能ですが、条件があります。特にPS保険は「病気を理由に更新拒否しない」と明言しており、シニア期の安心感があります。FPCやリトルファミリーも基本は継続可能ですが、契約時の告知内容などで判断されることがあります。
Q6. 実際の年間費用はいくらぐらいですか?
A. 小型犬0歳・70%プランの場合、
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FPC:約3.5万円/年
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PS保険:約4万円/年
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リトルファミリー:約3.2万円/年
が目安です。ただし犬種や地域で変動するため、必ず見積もりで確認してください。
