これから犬を飼いたい・一緒に暮らしたいと考えている方は、どんな犬種がしつけをしやすいかを考えていますか?
犬はかわいいだけではなく、トイレ、ごはん、散歩などさまざまなお世話が必要になります。それらの犬のお世話を円滑にするためにはしつけ・トレーニングが必要です。
ただすべての犬にしつけがしやすいわけではなく、フレンドリーな犬もいれば、なかなかこちらの意図を理解してくれない、信用しない犬もいます。そうなるとしつけは中々むずかしいものになります。
今回はそうしたしつけが難しい犬種についてまとめてみました。
一般的に、しつけが難しい犬種には、以下のようなものがあります。
Contents
体格が大きい犬種は、しつけが難しい
体格が大きい犬がしつけがしにくい理由
率直にいうと体が大きくコントロールするのに力がいるためです。
これらの犬種は、体重が50kg以上、体高が80cm以上になる犬種です。体格が大きいため、飼育スペースや食費、散歩などの運動量が大きく、飼育に手間がかかります。
また、当然力も強いため、しつけが難しい犬種が多いです。
体格が大きい犬種は、力も強いため、飼い主がコントロールするのが難しいです。
しつけができていないと、子供、老人や女性では簡単にリードを引っ張られコントロール不能になります。
体格が大きい犬種一覧
具体的に、体格が大きい犬種は、以下のようなものがあります。
- グレートデーン
- セント・バーナード
- アイリッシュ・ウルフハウンド
- ボルゾイ
- グレート・ピレニーズ
- ニューファンドランド
- ロットワイラー
- カンガルー犬
- ドゴ・アルゼンティーノ
- カネコルソ
など
体格が大きい犬種をしつけるための方法
体格が大きい犬種を飼う場合は、十分な知識と経験が必要となります。また、しつけには時間と根気が必要であることを理解しておくことが大切です。
- 犬種に詳しい人が一緒に住んでいる家族にいること
- 成人男性など力が強い人が一緒に住んでいる家族にいること
- 獣医師・トリマー・ドッグトレーナーなどしつけに詳しい人に助言をもらえるようにする。
知能が高い犬種は、しつけが難しい
知能が高い犬種がしつけをしづらい理由
知能が高い犬種は、しつけの内容を理解するのが早く、指示に従いやすいという特徴があります。また、学習能力が高く、新しいことを覚えるのが得意です。
そのため、様々な訓練に適しており、盲導犬や介助犬、警察犬、麻薬探知犬などとして活躍しています。
そうした知能が高い犬種がしつけの内容を理解するのが早いのに、しつけが難しいというと少し矛盾しているように聞こえますが、犬の初心者、犬を甘やかしてしまう人にはとしつけがむずかしいという感じでしょうか。
これらの犬種は、しつけが難しい理由として、以下のようなものが挙げられます。
知能が高い犬種は、しつけの内容を理解するのが早いのですが、その反面、自分の思い通りに行動しようとする、人間をうまく誘導しようと考えることができます。
飼い主が、自分を甘やかしていると感じれば高圧的な態度をとってマウントしようとします。
知能が高い犬種一覧
知能が高い犬種は、以下のようなものがあります。
- ボーダー・コリー
- プードル
- ジャーマン・シェパード
- ゴールデン・レトリーバー
- ラブラドール・レトリーバー
- シェルティ
- オーストラリアン・シェパード
- ダックスフンド
- ボストン・テリア
- パグ
など
知能が高い犬種をしつけるためには
しつけの際は、毅然とした態度で接することが大切です。また、知的好奇心を満たすために、様々な遊びや訓練をすることが重要です。
高圧的や暴力的ということではなく、指示は端的に、ルールを曲げないという姿勢が必要です。
警戒心が強い犬種は、しつけが難しい
警戒心が強い犬種がしつけをしづらい理由
警戒心が強い犬種は、知らない人や犬に対して攻撃的になります。これらの犬種は、もともと番犬や護衛犬として使われていた犬種が多く、警戒心が強く、知らない人や犬に対して攻撃的になることがあります。
犬の飼育の初心者やフレンドリーな犬しか飼ったことのない方ではトラブルになることが多いためしつけがしづらいと言えます。
警戒心が強い犬種一覧
警戒心が強い犬種は、次のとおりです。
- 秋田犬
- 柴犬
- ボーダーコリー
- ドーベルマン
- ボクサー
- ブルマスティフ
- セントバーナード
- グレートデーン
- ニューファンドランド
- カネコルソ
など
警戒心が強い犬種をしつけるためには
飼う際には、十分な社会化としつけを行うことが重要です。それには、ドッグトレーナーや獣医師・ブリーダーなど専門家の助言をいつでももらえるような、体制をとれるようにしておくのが望ましく、自身でのしつけが難しい場合は、犬とともに専門家でのトレーニングに参加するなどが必要となります。
また、飼育当初は、警戒心が強い犬種は、飼い主に対しても警戒心が強いことがありそのため、飼い主は、子犬の時期や迎え入れたときに犬に安心感を与え、信頼関係を築くことが大切です。
独立心が強い犬種は、しつけが難しい
独立心が強い犬種がしつけをしづらい理由
独立心が強い犬種は、飼い主の指示に従わないケースが多く、しつけがしづらいといわれています。
これらの犬種は、元々は狩猟犬や牧羊犬として使われていたため、自立心が強く、自分の判断で行動することが得意です。
そのため、飼い主の指示に従わせるのが難しい場合もありますが、しっかりとしつけをすれば、忠実で優しい犬になります。
独立心が強い犬種一覧
独立心が強い犬種は、次のとおりです。
- 柴犬
- 秋田犬
- 甲斐犬
- 紀州犬
- 四国犬
- 北海道犬
- ボーダーコリー
- シェルティ
- ダルメシアン
- ボクサー
など
独立心が強い犬種をしつけるためには
独立心が強い犬種を飼う場合は、十分な運動と刺激を与えることが大切です。
また、飼い主のリーダーシップを発揮し、犬に従順であることを示す必要があります。
攻撃的な犬種は、しつけが難しい
攻撃的な犬種がしつけをしづらい理由
しつけがしづらいのは、攻撃的な犬種は、人を傷つける可能性があるためです。
力が弱い人、犬の扱いに慣れていない人にはかなり難しいでしょう。
これらの犬種は、元々は狩猟犬や番犬として使われていたため、攻撃的な性格をしています。そのため、飼い主の指示に従わせるのが難しい場合もあります。また、十分な運動と刺激を与えないと、攻撃的になる可能性があります。
攻撃的な犬種一覧
攻撃的な犬種は、次のとおりです。
- ロットワイラー
- ドーベルマン
- ジャーマン・シェパード
- アキタ
- ブルマスティフ
など
攻撃的な犬種をしつけるためには
攻撃的な犬種を飼う場合は、警戒心が強い犬種と同じように十分な知識と経験が必要です。また、飼い主は犬に従順であることを示す必要があります。
怒りっぽい犬も攻撃的な犬種と似た部分がありますので合わせて確認するとよいでしょう。
しつけが難しい犬種についてよくある質問 Q&A
Q1: 何故一部の犬種はしつけが難しいとされるのですか?
A1: それは犬種の本能、性格、そしてその犬種が元々 bred for(繁殖目的)であった役割によります。
例えば、一部の独立心が強い犬種や猟犬は、自己判断が求められる仕事をしてきたため、命令をすぐには従わないかもしれません。これが、しつけが難しいとされる理由の一つです。
Q2: しつけが難しい犬種を飼うためには、何が必要ですか?
A2: 一貫性と辛抱強さが必要です。また、犬種の特性を理解し、その犬種の要求を満たすことができる環境を提供することが重要です。
訓練経験があることも、しつけが難しい犬種を飼うのに役立ちます。
Q3: しつけが難しい犬種でも、適切な訓練とケアをすれば安心して飼うことは可能ですか?
A3: はい、可能です。適切な訓練とケアがあれば、どの犬種も安全で信頼できるペットとなります。
しかし、それには時間と労力、そして適切な知識が必要です。自身で難しいと判断した場合は専門家をたよることが大切です。
Q4: しつけが難しい犬種でも初心者が飼うことは可能ですか?それにはどんな対策が必要ですか?
A4: しつけが難しい犬種を初めて飼う場合、犬種の要求を理解し、それに対応できる準備が必要です。
また、プロの犬訓練士や行動専門家からの助けを求めることも重要です。
Q5: しつけが難しいとされる犬種の中でも特にオススメの犬種はありますか?それは何故ですか?
A5 :しつけが難しいとされる犬種の中で特にオススメするとしたら、その人の生活スタイルや経験によるので一概には言えません。
各犬種は個々の特性と要求を持っています。しかし、それぞれの人が自身のライフスタイル、環境、時間の可用性、および犬に対する一般的な理解を考慮した上で、適切な犬種を選択することが重要です。しつけが難しい犬種であっても、それらの要素が揃っていれば、充実した関係を築くことが可能です。
まとめ しつけが難しい犬種には経験や専門家の助けが必要
しつけが難しい犬に関して今回まとめてみましたが、人気犬種なども含まれていて驚かれた方もいるかと思います。
ただこれはあくまでも、一般的な話となっており、個々の性格は犬種の特性と一致していないケースもあります。
共通しているのは、犬種の特性や出自をよく理解し、犬と向き合い、信頼関係を築き、しつけの際は甘やかさずに毅然とした態度で挑むことが重要です。