猫種

ユークレイニアンレフコイ(ウクラニアンレフコイ)という猫種の特長と飼い方について

ユークレイニアンレフコイ(ウクラニアンレフコイ)は、ウクライナ原産の新しい猫種で、ほとんど毛のない体と大きな折れ耳が特徴です。以下に、ユークレイニアンレフコイの特徴と飼い方について説明します。

歴史・ルーツについて

ユークレイニアンレフコイ(ウクラニアンレフコイ)は、ウクライナで繁殖計画によって生まれた新品種の猫です。

繁殖計画で生まれた新猫種

2000年ごろ:ウクライナのブリーダー、エレーナ・ビリウコワによってスタート。

作出前期ではメスのドンスコイとオスのスコティッシュフォールド

2004年1月:最初のユークレイニアンレフコイが誕生

ドンスコイから受け継いだ無毛遺伝子、スコティッシュフォールドから受け継いだ折れ耳遺伝子により、両方の特徴を併せ持ったユニークな外見の猫が誕生

2005年:ウクライナ国内のICFA RUIで公認

2010年:ロシアのICFA WCAで公認

品種名の由来

ユークレイニアンレフコイは、ヘアレスと折れ耳を持つ珍しい猫種ですが、品種名は、耳と同じようにやや折れ曲がった葉や花弁を持つカーネーションのロシア名に由来しているそうです。

猫種としての特長・性格

身体的特徴

  • ヘアレス(無毛に近いだけで無毛ではない)のため、アレルギーのある人でも飼える可能性があります。
  • 体のサイズはミディアムサイズで3.5〜7kgで筋肉質
  • 耳は、スコティッシュフォールドの遺伝の影響で、上部三分の一から半分くらいが、頭にはつかない程度に前方に倒れこんでいますが、折れ耳が大きく、独特の表情を持っています。

性格

性格は活発で好奇心が強く、人懐っこい傾向があります。他の猫やペットとも共生できるといわれています。

飼い方の注意点・ポイント

  • 温度調節がうまくできないため、寒さや暑さには注意が必要です。特に、冬場は暖かい場所に置いてあげましょう。
  • 皮膚が直接触れるため、肌の状態をチェックし、必要に応じてクリームなどで保湿しましょう。
  • 無毛種であるため、紫外線に敏感です。日光を浴びさせる場合は、紫外線対策をすることが大切です。
  • 食事には栄養バランスの良いフードを与え、必要に応じてサプリメントを与えることも考慮しましょう。
  • 性格が活発で好奇心が強いため、十分な運動量や刺激を与えることが大切です。適度な運動や遊びを取り入れることで、健康的で幸せな生活を送ることができます。

以上が、ユークレイニアンレフコイ(ウクラニアンレフコイ)の特徴と飼い方のポイントです。猫種によって異なる飼い方の必要性があるため、しっかりと知識を身に付けて飼育することが大切です。

かかりやすいといわれる病気・ケガ

ユークレイニアンレフコイ(ウクライナンレフコイ)は、他の猫種と同様に病気にかかる可能性があります。また歴史が浅い猫種のため、傾向や情報がすくないため、あくまでも目安としてお考え下さい。

  1. 皮膚感染症:ヘアレスであるため、皮膚感染症にかかりやすくなっています。適切な衛生管理と皮膚のケアが必要です。
  2. 関節系疾患:スコティッシュフォールド系の猫種は関節系の疾患にかかるケースがあります。ひざなどを触られえるのを異常に嫌がるなど状況がある場合は獣医師に相談しましょう。
  3. 耳に関する疾患:折れ耳のため、耳が蒸れやすく外耳炎等の疾患にかかるケースがあります。耳を掻くしぐさが多い、耳の匂いが強い場合は通院をお勧めします。
  4. その他の疾患:他の猫種と同様に、腎臓疾患、糖尿病、がんなどの疾患にかかる可能性があります。

前述のとおり歴史の浅い猫種の場合、獣医師側でも知見がないケースがあり、定期的な健康診断と適切な予防接種を受けることで、疾患を予防するかたちをおすすめします。また、明らかな異常を発見した場合は早期に獣医師に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

ウクラニアンレフコイ(ウクラニアンレフコイ)の値段

2000年に入ってから生まれた猫種のため日本国内でのブリーダーは今のところ不明です。

輸入での購入となった場合は、希少価値や輸入費用もかかり100万円前後ともいわれる高額な猫種です。

まとめ

ユークレイニアンレフコイ(ウクライナンレフコイ)は新しい猫種のため、日本国内ではまだまだ知られていない状況にはあります。一方で、へアレスによる猫アレルギー対策や気性が温和でフレンドリーなど、飼育初心者でも飼える素養をもっており、今後人気猫種になる可能性をもった猫種といえます。

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CATn
犬猫大好き、過去飼育した犬猫はすべて保護犬猫。犬の飼育は14年、猫の飼育に関しては25年のキャリア。老犬老猫の介護や子犬・子猫の飼育まで様々な経験あり。ユーザー目線での記事が特長。